
ここでは、モントリオールの保育所について、入所方法や、息子の様子について紹介します。
保育所の種類は?
大きく分けて下記になります。
・CPE(公立)
・デイケア(私立、公立以外の団体が運営する)
・ファミリーデイケア
CPE
政府から補助金がでる(公立)デイケアとなります。
費用が安く、先生もトレーニングされているので人気です。
基本的に働いている職員の子ども、通っている園児の兄弟が優先して入所することができます。
ほとんどの人が妊婦の時から登録して、空きを待っているので、子どもが2,3歳の時に登録しても100人待ちとかの状態です。実際に順番が回ってくるのは、幼稚園入る前の4歳くらいになるかも、、、という話をよく聞きます。
デイケア(私立、公立以外の団体が運営する)
民間の団体が運営するデイケアで、一般的に「私立」と呼ばれます。
基本的に、CPEへの入所が難しいので、多くの人がデイケアを利用しています。
施設によって、教育プログラムも様々で、園内の雰囲気もそれぞれちがいます。
実際に見学に行って、色々と気になるところは質問してみるといいと思います。
ファミリーデイケア
個人が運営し、民間のお宅で行うデイケアになります。そのため、子どもが6〜8人と少人数で、アットホームな雰囲気になります。
1歳未満の赤ちゃんから、4歳くらいの子まで一緒なので、いろんな月齢の子たちと交流することができます。
規模が小さい分、親に対しても親身に接してもらえます。
保育所の費用は?
CPE:$8.70/日(2022年現在) 年々少しずつ値上がりしています。
だいたい20日行くとして、8.70 × 20 = $174 /月くらいになります。
デイケア、ファミリーデイケア:$32/日〜 $45前後のところが多いです。
$40/日として、40 × 20 = $800 /月 くらいになります。
補助金がでないデイケア、ファミリーデイケアでは、保育所に直接、毎月1ヶ月分の保育料を支払います。しかし、ケベック州に申請をすることで、家庭内収入額により、保育費用の75%〜26%が毎月州から受け取ることができます。
TAX CREDIT FOR CHILDCARE EXPENSES
例えば、多くの家庭の平均で、だいたい60%の補助が受けられるので、上記の例でいうと、$800 × 0.4 = $320/月 の自己負担になります。
保育費用について、ケベック州は他の州と比較するとだいぶ安いです。
バンクーバーのお友達は$1500/月を支払っていると聞いたので驚きです。

モントリオールの保育所の探し方
まずは、La place 0-5 というサイトへ登録します。
自分のアカウントを作成し、住所や子供の情報を入力します。
画面上のマップから、家の近くのCPEを選んでウェイティングリストに登録します。
複数のCPEに登録することも可能です。
そのあとは、空きがでたCPEから連絡がくるのを待ちます。
デイケアやファミリーデイケアは、Ma Garderie というサイトからも探すことができます。
サイトを見て、気になるデイケアがあれば自分で直接問い合わせます。
家の近くを歩いていいて、良さようなデイケアがあれば、一度見学させて欲しいと直接問い合わせることもできます。
私は、いつも息子と遊んでいる公園で、近くのデイケアの子供たちや先生と仲良くなりました。先生に「息子を入所させたいんだけど、、、。」というとデイケアのメールアドレスを教えてくれて、ここにメールしてと言われました。その時は、空きがなく入れませんでした。
公園では、近くのデイケアの子どもがよく遊んでいます。子ども同士の遊び方や、先生がちゃんと子どもたちを見ているか、子どもや先生の雰囲気をみて、良さそうな印象であれば直接問い合わせるのもいいと思います。
見学するときのポイント
私はデイケアを2ヶ所ほど見学しました。
見学の時に、大切なことを忘れず質問できるように、事前にメモに書いて準備しておきました。
言語について
基本的に、どこのデイケアもフランス語メインでした。
子どもと先生の会話、連絡やメールはフランス語。親と先生とのやりとりは英語になりますが、英語が苦手という先生も多かったです。
デイケアによっては、フランス語と英語のバイリンガル教育をしています。というところもあります。
食事について
息子はキウイと卵白にアレルギーがあるので大切なポイントでした。
お昼やおやつは園内で手作りしているところが多く、ケータリングというところもあります。
園内の調理場を実際に見学させてもらって、キウイは出していないこと、卵はちゃんと加熱していると説明を受けました。
エピペンなどアレルギー薬がある場合は、書類を記載してデイケアの先生に預けることもできるようです。
息子はエピペンは不要なので、ただ注意してもらうようにお願いしました。
子ども楽しめる環境か
モンテッソーリなど教育に力を入れているところもありますが、私個人の考えでは、息子が主役なので、本人が楽しんでくれたらいいなという思いがあります。
なので、息子が好きな外遊びや、おもちゃがたくさんあるかポイントにしていました。
モントリオールには、日本の保育園のように大きい庭園がないことが多いです。
デイケアによっては、ちょっとした中庭があります。お天気がいい日は中庭や、近くの公園までお散歩して、遊んだりすることが多いです。
見学したデイケアのおもちゃは、乗り物、人形、キッチンセットなどが揃っていました。
息子が今通っている保育所には、サンルームといって日差しが入る広い部屋があり、三輪車やボールプールで遊ぶことができ、本人も気に入っている様子です。

登園初日までの流れ
息子の場合は、8月上旬に「9月〜空きがありますが入所希望しますか?」というメールがきました。
お友達のお子さんが通っていたCPEで、お友達からすごくいいところだよ。と聞いていたので入所することにしました。
8月中旬に、見学と説明があり、旦那さんと息子と一緒に行きました。
必要書類は、親と子供のビザ、出生証明書(戸籍謄本の英訳)、医療カード、 SINナンバー。
書類が全てフランス語なので、先生から英語で説明してもらい、必要な箇所にサインをしました。
言語や食事ついての質問は、その時にいくつかしました。
その後、息子の教室や図書ルームなど見学させてもらいました。
息子も大きい乗り物のおもちゃが気に入った様子で嬉しそうでした。
先生は片言の英語で、お互いなんとかコミュニケーションがとれる感じでした。
毎日の持ち物は、リュックに着替えとオムツのみ。必要であれば、お気に入りのブランケット。
日本と比較して、手続きや持ち物はとてもあっさりしてるなと思いました。
息子の保育所生活について
デイケアによって、様々だとは思いますが、息子の場合はこんな感じです。

朝8〜9時までに保育所に行きます。(9時を過ぎても大丈夫です)
午前は、お歌や絵本の読み聞かせ、工作などをして過ごします。
お天気が良ければ近くの公園まで行って遊びます。
お昼は12時〜、息子の保育所はケータリングになります。
メニューはチキンとクスクス、ハンバーガーとポテト、ハムのサンドウィッチ、インド風カレーなどなど。食後にデザートがつきます。
10時と15時におやつの時間があり、フルーツやヨーグルトが多いです。
13時30分〜お昼寝。一人一人マットレスにコロンと寝てます。
午後は、室内遊びや、お天気が良ければ中庭で砂遊びなど。
17時までにお迎えに行きます。
日本の保育園のように、連絡帳や日誌がないので、正直毎日何をしているのかわかりません。笑
月に1回、先生が息子の様子や好きな絵本、おもちゃ、お友達とのコミュニケーションについて、用紙に記入して、ファイルに挟んでくれます。ファイルはロッカーの上にあり、自由に読めます。
季節に合わせたイベントもあり、息子が参加したものでいうと、秋は遠足でりんご狩りに行き、ハロウィン当日はお菓子ゲームイベント。クリスマスには、サンタさんがプレゼントを持ってきてくれるらしい。
先生はみんないい人で、息子の様子を尋ねるとその都度答えてくれるし、息子にもフランス語で色々話しかけてくれています。
他のクラスメイトも、息子が泣いていたらおもちゃを貸してくれたり、ハグしてくれたり、帰り際「〇〇、バイ〜バイ〜!」と親子で手を振ってくれたりと微笑ましい雰囲気です。
息子自身も、1ヶ月くらいで慣れて、朝「今日、保育園いく!!」と言うようになりました。
現在通い始めて3ヶ月ですが、家ではほとんど日本語です。時々、フランス語で数を数えたり、なんだか日本語ではない音の単語?を言うことはあります。
最後に
保育所探しは、待ち時間が長く、なかなか根気が必要でした。私は仕事をしていなかったので、のんびり探していましたが、仕事や学校がある人は大変だと思います。
エリアによってはCPEも空きがあったり、生徒が入れ替わる9月は入所しやすかったりするのでタイミングもあると思います。
私もお友達からアドバイスをもらいながら、なんとか四苦八苦して、息子を保育所に入れることができました。息子の場合は、毎日楽しんで行ってくれていて助かっています。フランス語環境でどう生活しているのか謎ですが、、、笑。
この記事を読んでくださった方も、よい保育所が見つかりますように、私の体験が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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