海外生活で心配なことのひとつは、治安!
モントリオールはカナダのなかでも、比較的治安がいい街です。
しかし、ここ最近の不況、失業率の増加の影響もあり、モントリオールも強盗や性的暴行などの暴力犯罪が急増、2023年の犯罪件数は2022年に比べ2倍近くに増加しています。
この記事では、モントリオールで多い犯罪について、私が日々心がけている防犯対策などを紹介します。
モントリオールの犯罪について
こちらのサイトで、モントリオール島内で起きた犯罪件数をもとにしたマップを見ることができます。
マップで見ると、窃盗、泥棒はどこでも起きているなと感じますが、特に、ダウンタウン〜少し東のエリアが危ないなという印象を受けます。
メトロの駅でいうと、Lionel-Groulx駅 〜 Bonaventure駅 〜 Berri-UQAM駅 周辺では犯罪件数が多いです。
具体的な犯罪内容としては以下になります。
・強盗
・窃盗 (置き引き、スリ)
・若者集団による窃盗、暴行、強盗
・性的暴行
・単純暴行
・殺人未遂
この他も、ホームレス、薬物関連の問題も増えています。
実際に、旦那さんは自転車のタイヤ、ヘルメットを盗まれました。
私も携帯の盗難にあったことがあります。
おそらく朝の3〜4時くらいに、家の裏口から泥棒が入って、入ってすぐのテーブルに置いてあった、私の携帯が盗まれました。
部屋が3階だからと油断し、裏口の鍵を閉め忘れていた私も悪いのですが、、。毎日裏口入ってすぐのテーブルの上で携帯を充電していると知っていたやつの犯行なのか、、少し前に隣の部屋にリフォーム業者が出入りしていたからそいつか、、同じアパートの住人か、、結局、携帯も犯人も見つからずでした。
警察によると、携帯やタブレットは高く売れるらしく、盗んでリセットしてすぐに売るから戻ってはこないそうです。
他の人からは、フードコートでカメラの置き引き、カフェで上着を椅子にかけておいたら、ポケットの財布の中身を盗まれていた話なども聞きました。
窃盗の話は本当によく聞きます。
治安に関する情報をキャッチする
まずは、治安に関してリアルタイムで情報をもっていることが大切です。
そのためには、以下のことができます。
・ローカルニュースをみる
・カナダのネットニュースをみる
・領事館メールを受信できるようにしておく
ただし、誰もが家にテレビがあるわけではないので、毎日ローカルニュースをチェックすることは難しいですよね。
なので、CBC、CTVなどネットニュースでチェックするのもいいと思います。
また、オンラインで在留届を提出し、日本領事館メールを受信できるようにすることも大切です。
邦人に影響がありそうな出来事、事件があれば、領事館から注意喚起のメールが届きます。
出来事、事件の詳細、具体的にどういった行動をしたらいいかなど有益な情報を得ることができます。
まずはアンテナをはって、情報をもつよう心がけましょう。
在モントリオール日本国総領事館
HP : https://www.montreal.ca.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
住所 : 1 Place Ville Marie, Suite 3333, Montreal, Quebec H3B 3N2 CANADA
電話番号: +1(514) 866-3429
在留届についてはこちらを参照してください。
外出時に注意すること
貴重品対策
窃盗の多い場所としては、レストラン、カフェ、図書館、フードコート、空港ロビー、ホテルのロビーなどです。
防犯対策としては、
・貴重品を入れるバッグは、必ずジップがついたものにする。
・貴重品はバッグの奥の奥深くに入れる。(バッグの外ポケット、サイドポケットには入れない)
・ショルダーバッグの場合は、バッグを自分の背中ではなく、前側(お腹側)に持って歩く。
・わずかな時間でも、貴重品を置いてその場を離れない。
・電車やバスのなかで、携帯や音楽に集中しすぎない。(周囲に注意を払う)
・カフェやレストランで上着を脱ぐとき、貴重品は必ず身につける。
暴行・性犯罪対策
モントリオールでも、若者による集団暴行、地下鉄やバスでの性犯罪が多発しています。
防犯対策としては、
・夜遅く一人で出歩かない。
・夜道を歩くときは、大通り、街灯がある場所、なるべく人が多い通りを歩く。
・不審な人(大声で叫ぶ、ふらふら歩いているなど)には近づかない。
・不審な人に電車内や道ばたで話しかけられても、無視する。
・知らない人に容易について行ったり、自動車に同乗したりしない。
・不用意に、自分の住所や連絡先などの個人情報を教えない。
・部屋の内見は、女性ひとりでいかない。友人やホストファミリーに付き添ってもらう。
お家の防犯対策
部屋探しの時点で、住居のセキュリティーを確認しましょう。ドア、窓はきちんと施錠できるか、鍵の取り扱いについて、窓は割れていないかなど。
防犯対策としては、
・寝る前、外出時に戸締りを確認する。
・玄関や裏口に照明がある場合は、夜間明かりをつける。
・就寝するときに貴重品(特に財布、携帯、パスポート、ビザ)は自分が寝る部屋のなかに置く。(玄関先、窓の近くに置かない。)
・防犯ステッカー、監視カメラなどの防犯アイテムを活用する。
我が家では、大家さんが玄関入り口に監視カメラを取り付けたので、24時間稼働しています。
監視カメラと合わせて、ドアにセキュリティーステッカーを貼っています。
ステッカーだけでも効果があるそうです。Canadian Tire で$5以下で購入できます。


詐欺対策
賃貸取引の詐欺、チューター詐欺、政府関係者を装った詐欺、Canada Postを装った詐欺など色々なケースがあります。
防犯対策としては、
・賃貸の契約書は、細かいところまでしっかり読む。不明瞭な箇所がないようにする。
・心当たりのないメール、テキストに返信しない。メッセージ内のリンク、QRコードは開かない。
・知らない電話番号は無視をする。
・知らない相手に個人情報(特に、SINナンバー、カード情報)は絶対に教えない。
・不審な求人には応募しない。「リモートワークで高収入!」「日本語でたくさん稼げる!」など
・電話口で英語、フランス語で早口で言われても、焦らない。一旦落ち着く。
・電話、メール、契約などで不審に思うことがあれば、ひとりで考え込まない。まずは、お友達、職場の人、大家さん、家族に相談をする!
基本的に、政府、州からの重要な連絡は手紙やメールでくるので、電話ではこないと思って良いです。
政府関係者、CRA(税金関係)、警察になりすまし、「ビザのステータスがなくなる、国外追放になる。」などと脅し、SINナンバーを聞き出したり、身に覚えのない請求で支払いを急がせます。
第三者に相談させる隙を与えないように、早口で話し、何度も電話をかけてきます。
実際に、友人にも詐欺電話がかかってきて、振り込む直前までいき「はっ!」と気づき、被害には遭わずにすみました。本当に怖い。
もしも被害にあったら
窃盗、強盗の被害に遭った場合は、抵抗しない。相手がナイフなど持っていて、怪我をする可能性があります。
まわりに人がいれば、助けを呼ぶ。
警察への届出と合わせて、在モントリオール日本国総領事館にも報告しましょう。
最後に
私は、モントリオールに約2年半住んでいますが、以前よりホームレス、不審な人、警察のパトロールが多くなったなと感じています。
治安に関して、不安や緊張感はありますが、自分なりに気をつけたり、対策をして、今のところ大きな被害には遭わずに過ごせています。
また、日本に住んでいいる時より、国の情勢、景気、失業率、ニュースに関心を持つようになり、世の中がわかるようになってきました。そういう面でも、海外生活は自分の成長につながると思います。
カナダ生活を楽しむためには、安全と健康がとても大切です。
この記事が、みなさんのお役に立てると嬉しいです。
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