留学や仕事でカナダにきたばかりの人は、環境の変化で体調を崩すことが多いと思います。
また、カナダでは日本のように、気軽に病院にかかることができません。
医療保険の問題や、ウォークインクリニックに行っても3〜4時間待たされるのは当たり前。
子どもの発熱で、病院に電話をしても「3日間くらい市販薬を飲んで、それでも熱が続いたらきてね」と言われる始末。
このようなことから、まずは市販薬を飲んで様子をみます。
いざ薬局に行っても、市販薬も種類がたくさんあるし、聞き慣れない医療英語だし、薬剤師さんも忙しそうだし、体調が悪かったりすると、なおさら大変ですよね。
ここでは、私が実際に使用した薬や、お友達、薬剤師さんに聞いた情報などをもとに、カナダのおすすめ市販薬を紹介します。
解熱鎮痛薬
カナダで解熱鎮痛剤といえば、Tylenol、Advil になります。解熱、痛み止めの効果があります。
カナダの薬は日本人には効き過ぎることがあります。説明書をよく読んで、用法・容量を必ず守りましょう。
Tylenol(タイレノール)

【効果・効能】
・頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛
・悪寒・発熱時の解熱
【主成分】 アセトアミノフェン
アセトアミノフェンの特徴として以下があります。
・「解熱」と「鎮痛」という2つの効果を併せもつ成分。
・妊娠中・授乳中でも使用することが可能。
・胃にやさしく、眠気を催すことのない成分。
【容量】 成人の1日の制限容量は4000mgです。
大人用には、錠剤、ジェルタイプ、カプセルなどがありますが、一日の摂取量を超えることがないようよく確認しましょう。各タイプの制限量はこちらから
Advil(アドビル)

【効果・効能】
頭痛、筋肉や関節の痛み、関節炎や過労に伴う炎症による痛み、背中の痛み、月経痛、歯痛
【主成分】 イブプロフェン
イブプロフェンはNSAIDsというグループに分類される成分で、以下の特徴があります。
・アセトアミノフェンに比べて解熱鎮痛効果が強い
・胃への副作用がアセトアミノフェンよりも多い
痛みや炎症が強い場合はAdvilがおすすめです。
しかし、胃腸が弱い方、妊婦中・授乳中の方、アスピリン喘息の方は控えた方がいいです。
【容量】 成人の1日の制限容量は1200mgです。
胃腸を傷つける恐れがあるので、食後に内服しましょう。
私は偏頭痛があり、日本ではイブを飲んでいました。カナダでは、同じイブプロフェンのAdvilを使用しています。
子どもの解熱剤
2歳半の息子が発熱した時に、実際に使用した薬を紹介します。
ちなみに、日本人、体重15kgくらい、卵アレルギーありの息子です。
この時はコロナの影響で、子ども用のTylenolは売り切れだったので、TempraとAdvilを購入しました。
Tempra


Tempraはの主成分はアセトアミノフェンになります。
0-23months(0-2歳)用でしたが、息子にはとても効果がありました。
説明書に沿って容量を確認し、必要量をスポイトで吸います。
チェリー味とありますが、美味しくはありません。
嫌がる子どもの口に無理やり入れる感じです。吐き出しちゃうので、注意してください。
私は看護師だったので慣れていますが、旦那さんは慌てふためいていました。
Advil


小児用のAdvilで、0-3歳まで使用できます。
こちらも、説明書を確認して使用しました。
内服の間隔も薬によって違うので、よく確認しましょう。
小児用のTylenol


子どもの年齢によって種類が分かれています。
インフルエンザやコロナの感染者が多い時期には売り切れることがあります。
心配な場合は、ひとつストックしておくのもいいかなと思います。
経口補水液

日本でいうポカリやOS1(オーエスワン)のようなものです。
子どもは特に、脱水になりやすいので、発熱したときには注意が必要です。
息子が発熱した時は、吐き気や嘔吐もあり、ごはんも食べられない状態でした。
このドリンクを普段使用している水筒に入れて、こまめに飲ませていました。
ちなみに、大人も飲めますがめちゃくちゃ甘いです。
小児用の坐薬
ACET 120 / 160


ACET はカナダの小児用坐薬です。
年齢によって容量がちがいます。
吐き気があり薬が飲めない時は、坐薬の方がいいと思います。
使用方法は、日本の坐薬と同じでした。
息子が夜中に発熱し、飲み薬は嫌がったのでこちらを使用しました。すぐに効いてきて、そのまま眠っていました。
咳、喉の痛み
BENYLIN


家族に咳の症状があった時に、薬剤師におすすめされたのがBENYLINです。
種類も色々あるので、自分の症状に合わせたものを選びましょう。
ドロッとした液体の薬で、ティースプーンに垂らして内服しました。
風邪、インフルエンザ(予防効果あり)
Echinaforce


風邪、インフルエンザに効果があるのが、Echinaforce(エキナセア)といわれる薬草。
北アメリカが原産のキク科の植物で、免疫力を高める効果があります。また、北アメリカ先住民が歯痛や外傷、風邪、解毒の薬草として利用してきた歴史があります。(wikipediaより)
液体、サプリメント、のど飴、ハーブティーなど色々な商品があります。
私が使用しているのは、コップのお水に薬液を垂らして1日に数回飲むタイプのもの。
1日3回の内服で風邪予防に効果があり、風邪をひいてしまった時は、1日5回内服して回復を早めます。
副作用として、悪心や腹痛などの消化器症状があります。また、小児の場合は、重度のアレルギー反応がでる場合もあるので注意してください。
胃薬




胃薬はZantac、Pepcid AC、 Tums、Gavisconなどがあります。
主に胃痛、胸やけ、胃のもたれ、むかつきに効果があります。
タイプも錠剤や、口の中でアメのように溶かすタイプ、噛むタイプなどさまざまです。
いくつか試してみて、自分に合ったものを選ぶといいと思います。
アレルギー薬
Allegra、Claritin


日本でも聞き馴染みのある、Allegra(アレグラ)、Claritin(クラリチン)などの抗ヒスタミン薬はカナダにもあります。
アレルギー、蕁麻疹、花粉症の症状に効果があります。
ちなみに、私は日本では花粉症の薬を飲んでいましたが、カナダに来てからは症状がででいませんでした。しかし、モントリオール2年目くらいから、3月〜5月にかけて、鼻水、目の痒みなど花粉症の症状がでるようになりました。Claritinを飲んで症状は軽くなりました。しかし、市販薬でも安くはないので、日本のクリニックで処方してもらう方がいいかな、という気がします。
BenadryI

お子さんのアレルギーが心配な方は、小児用のBenadrylを常備しておくといいです。
私の息子は敏感肌で卵アレルギーがあるので、何かしらで発赤疹がでた時は内服しています。
火傷薬
Polysporin

火傷した時におすすめの軟膏が、Polysporinです。
以前レストランで働いていた時に、熱々のスープが手にかかってしまい、その時にスタッフが塗ってくれてました。塗って即効で痛みが引きました。そのあと、火傷の傷も悪化せず、数日で治りました。
効き過ぎて驚きの軟膏です。
口唇ヘルペス薬
abreva

口唇ヘルペスにはabrevaがおすすめです。
子どもの時から悩まされてきた口唇ヘルペス、、カナダ生活が始まってすぐにストレスでできました。
唇がムズムズ痒くなってきた、、、って時にabrevaを塗るとすぐに治ります!
効き目が強い感じがするのと、唇がごわつく感じがあるので、リップで保湿ケアも必要かなと思います。
皮膚ケア
Cerave

カナダは乾燥しているので、お肌も粉がふくほどカッサカサになります。
息子も皮膚が弱いので、全身を保湿してバリア機能を高めなければ!!
ということで色々試した結果おすすめなのが、Ceraveシリーズの保湿クリーム。
朝とお風呂上がりに全身に塗ります。
伸びもよく、しっとりするので息子の肌には合っています。
La Roche-Posay

カナダは紫外線が強いので、日焼け止めが欠かせません。
子どもも大人も愛用しているのが、La Roche-Posayというフランスのブランドの日焼け止めです。
よく伸びるし、嫌な匂いもしません。お肌も荒れたりはしていないです。
薬局の化粧品コーナーに並んでいることが多く、値段も$36前後と高めですが、「小さいボトルもついてくる!」などおまけ付きのセールの時に買ったりしています。
最後に
息子がモントリオールの保育園に行き始めてから、毎月のように家族全員が体調不良に。
子どもが保育園から、何かしらの菌やウイルスを持ち込んでくると思われます。
北米の菌やウイルスに免疫がない私たち、、、回復にも時間がかかりました。
そんな経験から、「免疫力アップで病気を予防する!!」という思いで、日々健康について研究しています。
薬についても、日本と似ているものだったり、全然知らない薬だったりと興味深いことばかりです。
また新たな情報があれば、追記して行きたいと思います。
健康第一で楽しいカナダ生活を!
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