
ここでは、バンクーバーでの子宮頸がん検診について、予約方法、当日の流れ、結果についてなど私の経験をもとに紹介します。
カナダの子宮頸がん検診について
子宮頸がん検診は、英語で「Pap Test(パップテスト)」「Pap smear test(パップスメアテスト)」といいます。
日本では20歳以上の女性が対象となり、2年に1回の間隔での検査を推奨されています。
カナダでは、州により多少異なりますが、21歳から2〜3年ごとの検査を推奨されています。
予約方法
まずは、BC cancer のホームページで最寄りのクリニックを検索します。
http://www.bccancer.bc.ca/screening/cervix/clinic-locator
予約なしでWalk-inに行ってもいいですし、私は検索して見つけた、近くの婦人科クリニックに電話で予約をしました。
電話予約で聞かれたことは以下になります。
・最後に検査を受けたのはいつか
・なぜ検査を希望するのか
→私の場合は、日本で3カ月おきに検査をするように言われていたのでそのことを伝える。
・氏名、生年月日、住所、電話番号
・MSPメディカルカードの有無、番号
・希望する日時
私の慣れない英語でも、親切に聞いてくれて説明も丁寧でした。
検査当日の流れ
当日はメディカルカードを忘れずに持って行きましょう。
受付でカードを見せ、待合室に行き、問診票の用紙に記入します。クリニックによっては、口頭の場合もあると思います。
問診票の内容は以下の通りです。
・既往歴
・アレルギーの有無
・初潮年齢
・最終月経
・月経について(周期、日数、量など)
・妊娠、出産の経験の有無
・自覚症状の有無(痛み、不正出血の有無など)
・家族の既往歴
・今までと現在の性交渉について、避妊具の使用状況
・服薬状況(ピルの服用など)
・HPVワクチン接種の有無
・今までにPap testを受けたことがあるか、最終検査日
その後、医師に呼ばれ診察室に移動します。
医師が問診票に目を通して、「何か気になることある?」と聞いてくれます。
フラットなベッドに横になり、検査を受けます。
検査中、医師から「今から診るね〜」「少し違和感あるよ〜」と声をかけてくれるので緊張しつつも安心できます。
検査自体は数分で終了します。
その後、医師から「視診では問題ないよ。」と言われ、結果について話があり終了です。
検査は無料なので、会計はなく、そのまま帰宅となります。
結果について
結果は、基本的に異常があれば医師から連絡するというスタイルです。
私の場合は、日本で軽度の異常があり経過観察中だったので、医師から、「今回の結果で、進行していたら専門医に紹介するね。」と言われました。
また心配性の私は、医師に「今回、異常があってもなくても結果をメールで教えて欲しい」とお願いしました。
→3週間後、結果がメールできました。
(進行はしていなかったので、6カ月後にまた検査してね。という内容でした)

覚えておくといい英単語
<症状や臓器に関する単語>
英単語 | 意味 |
period | 生理 |
spot | 出血 |
cervix uterine | 子宮頸部 |
ovary | 卵巣 |
uterus | 子宮 |
bladder | 膀胱 |
vagina | 女性器 |
period cramps | 生理痛 |
irregular spotting | 不正出血 |
vaginal discharge | おりもの |
pelvic pain | 下腹部痛 |
<妊娠や結果に関する単語>
英単語 | 意味 |
pregnancy | 妊娠 |
ectopic pregnancy | 子宮外妊娠 |
miscarriage | 流産 |
abortion | 中絶 |
delivery | 出産 |
intercouse | 性交渉 |
diabetes | 糖尿病 |
high blood pressure | 高血圧 |
breast cancer | 乳がん |
normal | 正常 |
abnormal | 異常 |
dysplasia | 異形成 |
mild dysplasia | 軽度異形成 |
moderate dysplasia | 中等度異形成 |
high dysplasia | 高度異形成 |
diagnosis | 診断 |
私の体験談
私は、カナダに行く数ヶ月前に、安心材料になればという気持ちで、日本で子宮頸がん検診を受けました。
その結果が「中等度の異形成」ということで、3カ月おきに検査し経過観察が必要ということでした。
結果にショックを受け、初めて行くカナダで子宮がん検査なんてできるんだろうか、、、と不安になりました。
落ち込みながらも、受診したクリニックで、今回の結果と経過観察が必要な旨を英文で作成してもらいました。
バンクーバーに着いてすぐに、MSPを申請しカードが届いたはいいが、はじめは予約方法もわからず、電話での問い合わせも四苦八苦し、看護師の友達に教えてもらったりして、何とか検査ができました。(すでに最後の検査から10カ月経過していましたが、、、)
結果は、進行はしておらず6カ月の経過観察でした。ホッとしました。
その1カ月後、妊娠が発覚し、息子が誕生しました。
出産後の検査でも異形成の状態が続いたため、最終的に、日本で円錐切除術という手術を受けました。
その後は経過良好で、近々モントリオールでも検査する予定です。
最後に
海外で病院にかかるって大変ですよね。ただでさえ不安なうえに、言葉の壁で不安倍増です。私も不安とストレスと緊張とで、パニックになりそうなことが何度もありました。けど、カナダで出会った医師はとても親切でした。私の話を優しく聞いてくれ、なるべく希望に沿うようにしてくれます。
私の体験が誰かのお役にたてば嬉しいです。今後はさらに、モントリオールでの病院事情についても情報発信できればと思っています。
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